一畑百貨店の閉店後の跡地は何ができるのか?松江市の再開発計画も見ていきます。
一畑百貨店は、島根県唯一の百貨店として1958年に開業。
昭和33年の創業から65年間営業、2024年1月14日に営業終了し閉店すると発表されましたね(><)
Twitterのタイムラインに一畑百貨店の名前が出た瞬間嫌な予感はしていたが当たってしまった。
来年1月で閉店だそうで、島根から百貨店がなくなります。空港の売店はどうなるのだろう?#一畑百貨店 pic.twitter.com/EcaDwyIEYf— shin-kawa (@totoatare) June 13, 2023
一畑百貨店の閉店後の跡地は何ができるのでしょうか?
島根県は全国で3例目のデパートゼロ県となります。
前例にあたる山形県と徳島県の百貨店の跡地の事例も紹介。
合わせて「松江再開発」の計画についてもまとめています。
クリックできる目次
一畑百貨店閉店後の跡地は何になる?
一畑百貨店の閉店後の跡地については、
親会社である一畑電気鉄道が中心となって『デパート・立体駐車場の建物や土地』の再活用の検討を進める方針であることが分かっています。
現段階では跡地利用と再雇用が課題と報道されている状況。
閉店を決める前に、2024年にテナントを誘致してリニューアルオープンを目指していたことから、具体的にはまだ決まっておらず今後方針を決めていくようです。
▼一般的に商業施設の跡地を見ていると、このような問題や傾向が見られると感じます。
- 建物自体をどうるすのか(老朽化が進んでいると修繕費も高額)
- 複合商業施設になることも多い(集客要素で強い)
- 県や市の公共機能も関わってくることも
島根県は全国で3例目のデパートゼロ県になりました。
県内唯一のデパートが閉店した後の跡地活用例を、山形県と徳島県の事例を参考に見ていきます。
百貨店の閉店後の跡地(参考:山形県)
山形県の大沼百貨店(2020年1月閉店)
閉店から3年経ち、まだ大沼百貨店の建物は残っておりこれから解体する様子。
再開発の案として、商業機能・健康増進機能・図書館などの公共機能など総合的な検討案が示されています。(機能の要素以外にも、周辺エリアと一体するように整備する)
解体時期は未定で、隣接する山形市立病院済生館の建て替えと一体化して再開発も行われ、エリア一帯となり大規模でまだ時間も要することになりそうですね。
大沼跡地に解体前に来られて良かった pic.twitter.com/j0VOOTgQmx
— なおきょろ™ (@70kyr1008) May 27, 2023
百貨店の閉店後の跡地(参考:徳島県)
徳島のそごう徳島店(2020年8月閉店)
そごう徳島店の跡地には、隣接県の香川県で高松三越を運営している同店舗のサテライトショップとして『三越徳島』として2022年4月13日にオープンしています。
※サテライトショップのため百貨店にはカウントされない。(アミコビルのフロア営業)
では、次は松江市の再開発の計画について見ていきます。
松江再開発の計画を調査
引用:松江市公式HP
松江再開発として、松江市総合計画2030が掲げられています。
その中で一畑百貨店跡地は松江駅周辺ゾーンであり、再開発のエリアに該当するので見ていきます。
上の図は中心市街地の役割についてのビジョンです。
具体的には、松江駅から松江城に至るエリア通称「L字ライン」と呼ばれるエリアにおいて、「中心市街地エリアビジョン」を策定し、中心市街地の魅力向上を推進していく計画です。
ゆっくりと滞在してまち歩きを楽しむ要素として、商業施設や飲食店は絶対必要になってくるはず…!
なので、松江駅の駅前である一畑百貨店の跡地には観光客が足をとめてくれるような「商業施設・飲食店・ホテル」が入居するビルになる可能性も考えられますよね。
他に中心市街地の活性化を図るために、松江市は3つの基本方針も設定しています。
- 観光・交流
- 近隣集客拠点
- まちなか居住
この要素を踏まえるとSNSで「マンションやホテルができるのでは?」という予想も頷けますね。
どちらにしても、一畑百貨店の跡地は松江市の顔となり玄関口となる立地!!なので、松江市の再開発として行政の目線からも魅力的になるように計画が進むと思われます。
では、次はそんな一畑百貨店が閉店してしまった理由についてまとめました。
一畑百貨店の閉店理由は?
一畑百貨店の閉店理由は以下のように報じられています。
- 人口減少による収益低迷
- 商業施設が増えたことによる競争激化
- 物価高騰
人口減少による収益低迷
島根県の人口減少について数値で見ると、2024年には65万人を割り込むとみられています。
- 2023年1月は655,742人
- 2013年1月は706,572人
- 2003年1月は756,415人
人口減少によって、市場規模が縮小し収益低迷に影響がでています。
その一方で一畑百貨店は閉店を決める前に、2024年夏のリニューアルオープンを目指していました。
しかし、黒字化に向けて計画したテナントの誘致は新型コロナウィルスの影響もあり叶いませんでした。
次は、商業施設が増えたことによる競争激化について見ていきます。
商業施設が増えたことによる競争激化
一畑百貨店の理由には、人口減少加えて商業施設が増えたことによる競争激化もあると言われています。
▼近くにはイオンスタイル松江(元:松江サティ)があります。
イオンスタイル松江を核店舗として、約100の専門店が出店している大型ショッピングモールです。
私たち消費者からすると、イオンでの買い物は日常生活で。
デパートで買い物する時は、プレゼントや贈答用として『デパートのブランド』を求めて購入すると用途を使い分けていると思います。
でも、結果としては人口減少の進む地域での市場規模の競争激化となり百貨店の売上低迷につながってしまったんです。
今の時代はスマホで買い物も簡単にできるし、大型ショッピングモールも便利なのですが…これと、県に唯一の百貨店が無くなるのとはまた別の問題だよなと感じました。
物価高騰の影響
厳しい経営環境にある中、特に電気代の高騰が大きな課題になっています。さらに、物価の高騰が続く中で実質賃金は減少し続けています。
その結果、高級ブランド品を扱う一畑百貨店を含むデパートへの来客数も減少傾向に。
特に島根県のような中小企業が多い地域では、給与水準が都会に比べて低いため、この影響は一層深刻になると見られています。
島根県の松江市だけでなく、日本各地でも同じような現状です。
百貨店や小売業者は、顧客のニーズに合わせた多様な商品展開や価格設定の見直しを通じて、需要の回復を目指して戦略や取り組みをしています。
一畑百貨店の跡地は何ができる?松江再開発の計画を調査!まとめ
一畑百貨店の閉店後の跡地については、
親会社である一畑電気鉄道が中心となって『デパート・立体駐車場の建物や土地』の再活用の検討を進める方針であると報じられていました。
現段階では跡地利用と再雇用が課題と報道されている状況で詳しくはわかりません。
SNSでは「マンションやホテルが跡地にできるのでは!?」という声もありますが、個人的には百貨店の後継となるような店舗も残って欲しいです。
徳島県の事例のようにサテライトショップでも入ってくれたら、買い物場所も残りますし、雇用問題や取引先関連も好影響が派生したらいいのになぁと^^
一畑百貨店の跡地について新規情報がでましたら、追記致します。
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